先生は当然と言った表情で、話しを続ける。


「鮎川さんをベッドに運んだのは、そこにいる熊切くん。」


先生はニコニコしながら、熊切先輩を指差した。


「え……」


私も驚いて、熊切先輩を見る。


「……悪い？」


「え、や、でも授業中…」


「熊切くん、よく保健室にサボリに来てるのよ。」


と、アハハと笑う先生。


じゃあ私、熊切先輩に抱きかかえられてベッドに…！？


「保健室に帰ってきたら、熊切くんが慌てた様子でベッドの前に立ってたの。あんな熊切くん始めてみた。」


意地悪そうに笑いながら、先生は熊切先輩を見る。