「あ、鮎川さん!!」


「え??」


鞄を持って教室を出ようとしたら、いきなり同じクラスの女の子に声をかけられた。


「どうしたの??」


「私、保健委員なんだけど、今日は用事があって…私の代わりに保健室に行ってくれない??」


両手を合わせ、拝まれるような形で頼んでくる。


「え……」


それって…保健室に行かなきゃいけないんだよね……


いや、まあ保健室に熊切先輩が居るってわけじゃないんだし……


「うん、良いよ。」


「本当っ!?」