「良かった、目覚めたのね。」と言って、先生はお茶を一杯くれた。

「あ、ありがとうございます。」


「それにしてもビックリしたわよ、保健室に帰ってきたら鮎川さんが倒れてて……」


そう言いながら、先生はお茶を入れたペットボトルを冷蔵庫になおしている。


「あの、ベッドに運んでくれたのは先生ですよね、本当にありがとうございます。」


私はそう言って、軽くお辞儀をした。


「あー、鮎川さんをベッドに運んだのは私じゃないわよ。」


「え??」