【完】先輩と保健室で




「このまま写真を出さないと…学校側も何か対処を考えなきゃねーって…」


「学校を辞めさせるってのは、ただの脅しね。」と、ため息混じりに先生は言った。


「何故かその話しが学校中に広がって、今じゃ熊切くんもいい迷惑でしょうけどね……」


「そうだったんですか…」


じゃあ…まだ熊切先輩は学校、辞めないんだ……

良かったあ…!!


「だから、あなたに期待してるのよ鮎川さんっ!!」


そう言って、先生は私の背中をドンッと叩いた。


「え??」


「もしかしたら、あなたの写真なら熊切くんは撮るんじゃないかってね……」


「私の…写真?」