先輩が上から多い被さるようにして、私を見ていた。


「せせせ、先輩っ!?」


「…先生じゃない。」


先輩はムスッとした顔と口調で、私を見下ろしている。


「え、あ、へ??」


私が何が何だか分からずに、身動きもとれないままアタフタしていると…

「熊切くん、あまり鮎川さんをイジメちゃ駄目よ。」


と、先輩の後ろのほうから声が聞こえた。

すぐにそれは、誰の声だか分かった。


「先生…!!」