ふと、熊切先輩の頭を優しく撫でてみる。

ふわふわして柔らかくて、凄く気持ちがいい……。


「熊切先輩……」


綺麗な顔に、少し開いた口…


「………」


私は黙ったまま、ソッと熊切先輩の唇に私の唇を近付けてみた。


熊切先輩の息が私の唇に当たって、心臓のドキドキが………。


「――ダメだ!!」


私はそう言って、熊切先輩から顔を離した。