【完】先輩と保健室で




そう言った東雲先輩の目は、とても寂しそうだった…。


「し、東雲先輩…もういいです…。」


「小春ちゃん??」


私は俯きながら、東雲先輩の服を少し引っ張った。


「あの、もう時間も無いですし…早く学校に行きましょう!!」


無理やり笑顔を作って、私は東雲先輩の腕を引っ張った。


「あ、ちょ…小春ちゃん!?」


そのまま私たちは熊切先輩と別れ、途中で東雲先輩とも別れた。


だって、あのまま熊切先輩たちを見てたら、また涙が出そうだったから…

あんな熊切先輩と東雲先輩の顔…もう見たくないよ…


「はあ……」