聞き慣れた声で名前を呼ばれ、私はパッと振り返った。 「東雲先輩!?」 「おはよ、小春ちゃん!…って、お目目の下にクマさんが出てるよ??」 「寝不足??」と、私の顔を覗きながら聞いてきた。 う…やっぱり分かっちゃうか… 「智と…何かあった?昨日、水族館に行ってたんでしょ??」 「あの……」 東雲先輩…知ってたんだ…。 「いえ…楽しかったですよ。」 「嘘だ。」