「熊切…先輩?」


おそるおそるそう呼んで、体を少しだけ揺すった。

それでも、起きる気配もなければ声も発さないし、動かない。


ほっぺとかつついたり、髪を少し引っ張ってみても……


「んんっ…」


「あ…」


起きたかな?と思って、少しだけ顔を覗く。


「先輩…?」


整った顔立ちで、すごく格好よくて見とれてしまう…。


「先輩…っわ!?」