【完】先輩と保健室で




私がそう聞くと、熊切先輩は凄く驚いた顔をした。


「……どういう意味?」


「だって今の先輩…凄く苦しそうです……」


確証なんてない。でも、私の目には苦しそうな先輩が映ってるんから…。

「……うるさい」


「先輩??」


熊切先輩は私をギッと睨むと、私の両手首を掴んでそれを押し付けた。

私の体が、完璧に動かなくなる。


「せんぱっ――!?」


「うるさい!!」


先輩がそう叫んだ瞬間、私の体がビクリと震える。

先輩…怖い…。