【完】先輩と保健室で




「鮎川……」


「え……」


先輩はそのまま、徐々に私に顔を近付けてくる。

これって……


「せ、先輩っ!?」


ど、どうしよう…このままじゃ心臓が本当に保たないよ!!


「せん…ぱ…っ」


「……嫌だ??」


先輩の服をギュッと掴んだ私に、先輩はそう聞いてきた。


先輩の整った息が、私の唇に当たるのが分かる…。


「嫌じゃ…ない…ですけど…」


「けど…?」


嫌じゃない。嫌なわけがない。

けど……


「先輩は…嫌じゃないんですか??」