なんで…熊切先輩はそんな事、聞くんだろ? 「勇悟は…ただの幼なじみで…好きなんですけど……」 「好き…なんだ??」 「で、でも!それは…友達として好きなだけであって……」 私が本当に好きなのは、熊切先輩なんだもん…。 「……そう」 「熊切…先輩?」 先輩は何を思ったのか、私をトンネルの壁に押し付けた。 そのまま先輩は私の顎に指を添えて、クイッと持ち上げた。 「先輩…?」 ジッと先輩に見つめられて、恥ずかしさや色んな気持ちで、目頭が熱くなる。