【完】先輩と保健室で




なんで…熊切先輩はそんな事、聞くんだろ?


「勇悟は…ただの幼なじみで…好きなんですけど……」


「好き…なんだ??」


「で、でも!それは…友達として好きなだけであって……」


私が本当に好きなのは、熊切先輩なんだもん…。


「……そう」


「熊切…先輩?」


先輩は何を思ったのか、私をトンネルの壁に押し付けた。


そのまま先輩は私の顎に指を添えて、クイッと持ち上げた。


「先輩…?」


ジッと先輩に見つめられて、恥ずかしさや色んな気持ちで、目頭が熱くなる。