「―――え??」 よく聞き取れなかった…いや、聞き取れなかったと思いたい。 今、勇悟…… 「う…そ…」 「嘘じゃねえよ…。」 勇悟は真剣な目で私を見て、そのまま徐々に近付いてきた。 「ゆう…ご…?」 「何度も言おうと思った…でも、お前は好きな人が出来たこともねえって言ったろ?俺はずっとお前を見てたのに、お前は……」 勇悟は喋りながら、私に顔をグッと近付けて…… 「ゆう――っ!?」 「でも…もう我慢出来ねえんだよ…小春…」 そう言って、勇悟は私の両肩に自分の手を乗せた。