言っちゃったよ… 認めたら私…熊切先輩をデートに誘ってるってコトになるじゃん! うー、穴があるなら入りたい…。 「……いいよ。」 「へ??」 私はまぬけな声を出して、真っ赤な顔で熊切先輩を見た。 「鮎川とだったら…いいよ、デート。」 「―――っ…」 そ、それって…一体どういう意味なんだろ?? どうしよう…そんな事言われたら、期待しちゃうよ…。 「あ、あの…じゃあ今週の日曜日にでもいいですか??」 「うん。いいよ…」 そう言って先輩は、私から水族館のチケットを受け取った。