「鮎川、鮎川、鮎川!!」 「は、はい!!」 意識を夢の中から呼び起こし、なんとか目の前にいる先生を見る。 「お前な、これで怒られるのは何回目だ??」 「え、えーと…三回?」 「四回だ。」と言って、教科書の端で頭を軽くたたかれる。 昨日は結局眠れずに、目の下にクッキリクマをつけて今に至る。 先輩の顔が忘れられなくて、思い出すだけでまた顔が赤くなるのがわかる。