ドスの利いた声が、私と東雲先輩を包み込んだ。

東雲先輩はサッと私から離れ、声のした方に顔を向けた。


「何で……」


東雲先輩が、しまったと言うような顔をした。


私もゆっくりと、東雲先輩が今向いている方に顔を向けた…。


「なに…してるの?」


「え……」


そこには、眉間にシワを寄せて凄く怒った表情で、熊切先輩が立っていた……。