「いえ、そんな…東雲先輩には適いませんよ。」 「そんな事ないよー!どうせなら短期じゃなくて長期でここで働けばいいのに!!」 冗談ではなく、真剣な表情で言ってくる東雲先輩に、私は両手を出して否定した。 「そ、そんな…私は熊切先輩のカメラが返せたらそれで良いので…」 「智ねー…」 「やっぱり智なんだ…」と呟いた東雲先輩の声は、扉が開く音に遮られた。 「あ、いらっしゃいま……」