「さっき、痛いって言ってた。」 「あ……」 小さい声で呟いたはずなのに、意外と大きく声が出てたのだろうか…… 「…痛い…です。」 「…ん……」 そしたら、先輩が私の頭を優しく撫で始めた。 「せ、先輩っ…」 「我慢は…ダメ。」 そう言って、先輩はフッと柔らかく目を細めて笑顔を見せた。 「っ―――…」 どうしよう… 心臓のドキドキが、止まらない。