【完】先輩と保健室で




「さっき、痛いって言ってた。」


「あ……」


小さい声で呟いたはずなのに、意外と大きく声が出てたのだろうか……


「…痛い…です。」


「…ん……」


そしたら、先輩が私の頭を優しく撫で始めた。


「せ、先輩っ…」


「我慢は…ダメ。」


そう言って、先輩はフッと柔らかく目を細めて笑顔を見せた。


「っ―――…」


どうしよう…

心臓のドキドキが、止まらない。