いきなり熊切先輩が私の腕を掴んで、ベッドの中に引きずり込んだ。 「え、きゃっ!!」 そのまま熊切先輩に、抱き枕のように抱き締められる。 「熊切…先輩っ!」 「……鮎川」 「へ…?」と変な声を出して、私は熊切先輩の顔を見た。 「先輩…起きて……」 「………。」 熊切先輩は眉間にシワを寄せて、黙って私を見つめている。 「せん…ぱい??」