【完】先輩と保健室で




保健室の扉の一歩手前で、私は派手にこけてしまった。


「……痛い。」


派手に打ったオデコをさすりながら、私は立ち上がった。


「大丈夫?」


「え…??」


声がした方を見てみると、先輩の顔が息がかかるほど間近にあった。

その瞬間、私の心臓がこれでもかと言うほど飛び跳ねた。


「…大丈夫?」


「あ、はい、大丈夫です!!」


オデコはまだジンジン痛いが、私は何とか作り笑顔を作った。