「はい、ここが俺ん家ことレストラン『M』!!」


東雲先輩はそう言って、手を目の前にある建物に向けた。


そこには『M』と書いてある看板と、オシャレなレースののれんが掛かっている。


レストランと言うよりは…カフェに近い物なのかな??


「じゃ、さっそく入ろ!今の時間だったら夜に向けての準備中だろうから大丈夫だよ。」


「あ、はい!」


ううー、緊張するっ!!

「ただいまー!」と言う東雲先輩にたいして、「お邪魔します…」と小さな声で私は入った。


「お、輝おかえり!…って、横のお嬢さんは誰だい??」


中から髭をたくわえた、大柄の男の人が出てきた。


「あ、何か家の手伝いしたいんだって。短期のバイトってやつ?あ、これ俺の親父ね。」