熊切先輩、てっきりカメラはもう新しいの使ってると思ってたのに…。 私が壊しちゃったから…!! 「あの…私…」 「そんな事より、早くケーキ食べれば??」 先輩は私が持っていた紙を取って、椅子を指差した。 「………。」 でも私の気持ちは沈みっぱなしで、大好きな苺タルトが美味しくなかった。 ごめんなさい。苺タルトさん。 ケーキを食べたらいつも通り家に帰って、私は先輩のカメラの事を考えた。 どうしよう… どうしよう… 「……そうだ」