「…ってかさ、それで怒ってるってことは…智、実行したの??」


「え……」


東雲先輩がそう言った瞬間、顔がカッと熱くなる。


「うそ、マジ!?」


「いや、あの、だからもう変な事は吹き込まないで下さい!!」


そう言って、私は歩く速度を早めた。


「だってさ、小春ちゃん誤解して泣いてるかもって思ってさー…」


東雲先輩は口を尖らして、早足になった私の横に付いて来る。


「いちよ智のサプライズだったみたいだし、本当の事は言えなかったんだよ…」