「…本当に大丈夫?」


先輩が、首を傾げて私に聞いてくる。


「は、はい…」


い、今ので余計に頭がボーっとなって……


「そう言えば、誤解は解けたの??」


「え…??」


「輝が言ってた。鮎川が誤解してるからって…何の誤解してたの?」


そうだ…私、誤解してたんだった。


「あの、先輩が私のケーキをいらないって言ったから…もう私のケーキはいらないのかなって…」


私がそう言うと、熊切先輩がギュッと私の両手を握った。


「へっ!?」


「ケーキ…いるから!鮎川のケーキ、美味しいから…。」