【完】先輩と保健室で




「鮎川…」


「わ、私…東雲先輩とお話しをしたくてここに来たんです!!」


「話し…なんの??」


「熊切先輩の…ことです。」


私がそう言ったら、熊切先輩は驚いたように目を見開いた。


「先輩が…ケーキをいらないって言ったから…」


「あ……」


先輩は少し声を漏らして、視線を下に移した。


「……ごめん。」


「え??」


何で…謝るの?


「ごめん。今は…理由は言えないから……。」


「そう…ですか」