「鮎川…さん。」


「は、はい!!」


何でさん付けなんだろう?という質問は押し潰して、私は熊切先輩の言葉に耳を傾けた。


「……これ。」


「え……?」


そう言って渡されたのが…


「私の…携帯??」


「ベッドに…落ちてた。」


「え、ベッド??」と少しとぼけたように言う私。

たぶん、相当なバカかアホ面になっていると思う……。


「うん。だから…呼んだ。」