まだ寝癖のついている頭をガシガシかきながら、先輩は私に顔を近づけてきた。 「せ、先輩…っ!?」 「後で…保健室来て。」 そう、耳元でボソボソと呟くように言った。 「え……?」 「……じゃ。」 そう言って、熊切先輩はどこかに言ってしまった。 後で…保健室…? その熊切先輩の言葉が、グルグルと頭の中で回るのだった……。