「…ヤバい。」


私は今、保健室で教科書に向かってそんな言葉を何回も呟いている。


熊切先輩と勇悟は、私の目の前でケーキをもくもくと食べている。


「…なんで勇悟がいるの??」


「何だよ、何か俺がいると悪い事でもあるのか??」


勇悟が意味深に、私にそう言ってきた。


「いや別に、そういうワケじゃないんだけど…」


「なら良いじゃねーか」と言って、また勇悟はケーキにフォークを突き刺した。