【完】先輩と保健室で




「あの、熊切先輩…」


先輩は私に近づいてきて、先輩の指で私の顔の輪郭をなぞっていく。


「あ…の…っ」


「輝に、何か変なことされなかった??」


「え、はい…まあ…」


されなかったって言うか、されそうになったと言うか……


「だから、輝には近づかない方が良いって…言ったんだ。」


「は、はあ…」


先輩は私から手を離し、保健室の中に入っていった。


「でも、熊切先輩は東雲先輩のこといい人だって……」


「忘れた。」


「あ、そうですか…」


な、なんか今日の先輩…機嫌が悪いような……


気のせい…かな??