「へっ!?」 そんな声が聞こえたかと思うと、いきなり私の体に誰かが抱きついた。 「ね、もしかして俺を待ってくれるとか??」 「え…東雲先輩っ!?」 東雲先輩が、ニコニコしながら私を後ろから抱きしめる。 香水の匂いが、東雲先輩の大人っぽい雰囲気を存分に出している。 「あの、先輩…」 「顔真っ赤だー、可愛い。」 そう言いながら、私の顔に自分の顔を近づけてくる先輩。 ち、近すぎ…です!! 「先輩っ……」 「小春ちゃん、凄くいい匂いがするー…」