【完】先輩と保健室で




「へっ!?」


そんな声が聞こえたかと思うと、いきなり私の体に誰かが抱きついた。


「ね、もしかして俺を待ってくれるとか??」


「え…東雲先輩っ!?」


東雲先輩が、ニコニコしながら私を後ろから抱きしめる。


香水の匂いが、東雲先輩の大人っぽい雰囲気を存分に出している。


「あの、先輩…」


「顔真っ赤だー、可愛い。」


そう言いながら、私の顔に自分の顔を近づけてくる先輩。


ち、近すぎ…です!!


「先輩っ……」


「小春ちゃん、凄くいい匂いがするー…」