【完】先輩と保健室で




「はぁー…」


ため息をつきながら、片手には鞄、もう片方の手にはケーキの箱を持って玄関の扉に手をかけたまま静止。


なんか、この扉を開けたら先輩がいそうな気がして……


いや、そんな事はないんだろうけど…もうすでに心臓はバクバクなわけで……


「……よしっ!!」


私は拳をギュッと握りしめて、玄関の扉を開けた。


「あ、小春!」


「へっ!?」


いきなり名前を呼ばれてしまったので、ドキリと心臓が跳ねる。


「……小春??」


変な声を出した私に、不信な目を向ける…勇悟。


「勇悟かぁー…」


「何だよその反応!?」