「せん…ぱい??」


横を見ると、先輩が私のお腹の部分に手を回してぐっすりと眠っている。


「え…?え…?」


意味の分からない私は、とりあえず…叫んだ。


「ぎゃああああ!?」


その瞬間、お腹にまわされた手が取れて、私は落ちるようにソファーから降りた。


「あ、あの先輩…」


「んー…?」


先輩は目を擦りながら、上体を起こして私を見下ろしてくる。


「鮎川……?」


先輩はそう言った瞬間、全ての状況を理解したようだった。


「…何で…?」


「何でって…先輩がケーキに入ってるお酒で酔っちゃって……」


酔っちゃって…?

で、何で私は先輩と一緒にソファーで寝てるの!?