「あ……」


先輩が食べたケーキ…お酒が入ってるんだった。

まさか、あのケーキに入ってるお酒で先輩は酔ったの!?


「せん…ぱい…!!」


こんな時に思う事じゃないが、先輩の体が暖かくて…

先輩の心臓の音と、品のある匂いで私もボーっと……


「鮎川……」


先輩はそう呟いて、私の顔に自分の顔をスリ寄せた。


「先輩っ……」


先輩のふわふわの髪が顔にあたって、凄く気持ちいい…。


「…ん……」


そのまま、私の意識は徐々に薄れていった…。