「先輩、離して…」


「んー…」


先輩は私のお腹に手をまわして、背中に顔をスリ寄せる。


「先輩っ!?」


お、おかしい…

先輩が、こんな事するわけ…


「ひゃっ!?」


先輩が、力をいれて震えている私の足の膝をさすった。

その瞬間、足にいれていた力がフッと抜けた。

結局、先輩の膝の上に体を沈める形になってしまった…。


先輩と私の体がくっついて、心臓のドキドキが止まらない…。


「鮎川……」


「…先輩??」


先輩を見上げて見てみると、顔がほんのり赤く目もうつろになっている。

もしかして…酔ってる?