そう言って家に入ったが、家の中はシーンと静まりかえっている。 「鮎川……」 「あ、両親は今日は朝から旅行に行ってるんです。だから大丈夫です。」 私は笑いながら、先輩にそう言って家に招き入れた。 いや、何が大丈夫なんだ… うう、いかん。何だか妙に先輩を意識してしまう…… 「はい先輩、タオルです。」 「ん、ああ……」 先輩はタオルを手にとって、少し濡れた髪を荒っぽくふいている。