「無視…ですか。」


「うん。でもあいつは、かまわず俺に話しかけてきて……」


「今に至る。」と、先輩は話を終わらせた。


え…それは友達と言うのだろうか…??


いや、少なくとも東雲先輩の一方的な友達関係なんじゃ……


「でも、悪い奴じゃないから。」


「え?」


先輩を見上げてみると、少し笑った顔が電灯に照らされていた。


「そうですか…」