「うわーやば…!」
手鏡を見ながら開けたばっかのピアスを眺める。
「もぉ、知んないよ?
絶対先輩にバレるし」

耳たぶが熱い。
痛みは無かったに等しい。

「ふーん」

「ちょっとナナー!
待って、マキロンは!?」

夏に開けたらダメとか
中学生だからダメとか
先輩が怖いからとか
そんなん知らないよ。

あたしはあたしがやりたい事をやる。
それがもし周りに迷惑かけようとも。