寒い寒い夜。 星を見上げながら、そっと手を繋いだ。 「明日、このシャーペンで頑張るね」 「そのシャーペンなら絶対受かるから。頑張ってこい!!」 受験生だって生きてるんだもん。 心があるんだもん。 息抜きも必要だし、 ちょっとくらいテレビも必要。 プリクラだって、カラオケだって、雑誌だって必要なの。 そして…… 恋するキモチも。 「行ってくるね!!俊!」 「明日家に行くから。頑張れよ、紗江!」 ―END―