「……でも、痛いほどわかったわ。二人の間には、私には邪魔できない絆があるんだって。私が何かをしでかす度に、余計その絆は深まっていくようなそんな気さえしたの。」
「鈴木さん……。」
「結局私が何をしたってダメだってことは、本当は随分前に気づいていたはずなんだけどね。気づきたくなくて、ずっと、気がつかないフリをしてた。」
そこまで言い切ると、鈴木さんは小さく息を吐いて視線を伏せた。
今の鈴木さんが何を考えているのか、それはさっぱりわからないけれど。
嬉しいのか悲しいのか辛いのか、よくわからない気持ちが渦巻くあたしの胸は、ドキドキと大きな音を奏でる。
―――刹那、
「……今まで、ずっと、傷つけてきてごめんなさい。」
視線を上げた鈴木さんから、呟くように紡がれた弱々しいけれど強く響くような声に、あたしはただ鈴木さんを見つめた。

