「だから、そんな目で私を見ないで。醜い嫉妬で人を傷つけたって、私のことを笑えばいい。罵ればいい。」
でもやっぱり放たれる言葉に、いつもの強さは感じられなかった。どこか悲しげに切なげに、潤んで揺らぐ瞳を見たら、笑うことも罵ることもできそうになかった。
「……あたしには、できない。」
「何で? だいたい、私に酷いことされて傷ついたのはあなたなのよ。できないなんて、意味がわからない。」
「意味なんて無いけど。あたし、わからなくもないんだ、鈴木さんの気持ちも。だって氷室さんを好きだって気持ちは、きっとあたしと同じだと思うから。」
あたしの答えに納得できなさそうに首を振る鈴木さんに、今あたしが感じていること、思っていることをそのまま話す。
真っすぐあたしを捉える瞳の横、氷室さんもゆっくりと視線をあたしに向けた。

