「おはよーございます!」
半分程平らげた頃に制服姿の美空が現れる。
その制服は初めて会った時に見たものと一緒で酷く懐かしく思えた。
「おはようございます。」
炯が美空に近付く。
それから、二、三言言葉を交わし、美空は俺の近付くに腰を下ろす。
「龍さんの言う通り、お弁当作ってくれてるみたい」
「そうか」
「学校まで送ってくれるみたいだけど、いいのかな?」
なんか、悪いなと美空は申し訳なさそうに言う。
「美空さんを護るためですから」
美空の分の朝食を持ってきた炯が答える。
「あたしは、別に、危なくないよ?」
「もしもの時があったらいけませんから」
「そうかな?」
首を傾ける美空に炯は頷く。


