「そう、なんだ………」
「俺も、言えば良かったな」
そうしていればこんなに早く起きる必要はなかったはずだ。
「ううん……龍さんは悪くないよ」
シュンッと肩を落としながら俯く美空。
俺は、チラッと時計を見た。
後、一時間弱か………無理か。
これから美空と一緒に一眠りしようかと思ったが一眠りするには少し時間が短すぎる。
しかし、眠い。
二時間しか寝ていないから仕方ないのだが。
俺は、流石に睡魔には勝てない。
「………美空」
「なに」
「………寝るか」
ギュッと美空を腕の中に収めてごろんと寝転がる。
メニュー