陵から投げられた棒を掴んだあたしは、すぐに陵の背後に回って背中合わせになった 「おいっ、お前らは固まってろっていっただ「説教なんて聞きたくない て言いたいけど、そうもいかない状況なの」 そう。あたしたちは屈強な男の人に囲まれてしまった 「ちっ。 ここまでくりゃ女も男も関係ないってか?」 「さぁね。もしくはあたしが女に見えないとか」 「かもな」 背中で陵が微かに笑ったのが聞こえた とにかく……この人たちの目的はあたしたちを足止めすること 下手に攻撃はしないはず……