「待って。そこまではちゃんと理解できた。 でも、そうしたら遠藤冬香のほうはどうなるの? 彼女はどこに……。」 「わからない……。 だから今から秋野さらの家に行って状況を調べようかと思ってさ。」 外から目を離した陵はあたしに笑いかけた。 「ここからが腕のみせどころっ」 そう言ってニカッと歯を見せて。