陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~

くまなく探してようやく見つかったのは、冷蔵庫の中だった。

それは、いつもとちょっと違っていた。

いつもは、コロコロとしているのに、今日は長細くさいた白い物体だった。

『………何だい、おばあさん。これは………』

『キャットフードでもなければ、クッキーでもなかったわね』

マリネが落ち着いて、おはあさんの前に座った。

「もうこんな時間だし、あまりお腹に入れちゃご主人さんにしかられちまうだろうからね。今日はこれで我慢しておくれ」

割いた物体を、2つのお皿に盛っている。

「さあ、お食べ。」