陽だまりの午後 ~れおん・マロン・ポン太 ある1日のお話~

『この生きものたちは、何なの?』

ボクは、おばあさんに尋ねてみた。

おばあさんは微笑んだまま、いつものようにお茶をすすっている。

そうして、なごやかに話し始めた。

「もうすぐ、季節は夏になるねぇ。アリ達が一生懸命働いているよ。おまえさんたちも見たかい?」

『ああ、見たさ。あれは働いているんだね。何をして働いているの、おばあさん?』

そう言いながら、ボクはいつものようにおばあさんの膝の上に飛び乗った。

そうして、いつものようにそこへ座り、右手で顔を洗う。

ボクのいつもの日課だった。

マリネは、おばあさんの横に寝転んだ。