ボクたちは、門をくぐった。
途中で、小さな生き物の行列にでくわした。
匂いを嗅いでみた。
前脚でつついてみた。
ずっと連なった行列は、おばあさんの方へ向かっていた。
『れおん、これは何?』
ふいにマリネが聞いてくる。
『さあ。ボクにもわからないよ。おばあさんの方へ歩いているね。』
『行ってみましょ』
『そうだね。』
ボクたちは、軒下にいるおばあさんの方へと歩いていった。
「………あらあら、今日も来てくれたね」
和やかにほほえみながら、おばあさんはボクたちに気がついた。
『やぁ、おばあさん。元気だったかい?』
『れおん、あいさつよりもこの生き物のことを聞いてみなきゃ』
見ると、その生きものたちは、軒下の奥へと連なっている。


