外で、誰かが鳴いた。 たぶん、どんな名前なのかは知らないけど。 振り返ると、大空を一回転する鳶が清々しくもある大きな羽根を伸ばしながら、優雅に浮かんでいる。 あたしは、少し物思いにふけるような気分で、その様を眺めた。 『・・・アタシも、あんな風に高く飛べるかな。』 大空を駆け巡る鳶が羨ましかった。 アタシもあそこまで飛んで行きたい。 アタシもそこへ行ってもいい? その心細げな問い掛けに、その鳶はふいに答えてくれたような気がした。 『―――ああ、いいよ。おいでよ、待ってる』