このゲージから、今すぐ飛び出したい。 この大空を見ると、いつも決まってそう思った。 何を願ったわけでもない。 ただ、人間がいう『自由』というものがあるのなら。 アタシはこの羽根があってもなお、まだ飛び出せないでいることに少しの期待を膨らませながら、いつもその機会を伺っている感じだった。 『―――眩しい・・・』 いつしか、アタシは目を細めていた。