―――ギュッ。 慧『大丈夫……ずっと傍にいる。』 あたしの手を握り締めがら、慧が呟く。 ―――あぁ。そうだ…… 「ありがと、慧。」 貴方はそういう人だった。 いつでもあたしの心を読んで、いつもあたしのほしい言葉を言って、あたしの心に《安心》をもたらしてくれる。 そういう人だ。 慧『行こう。』 ほらね? また、この場から離れる為にあたしの手を引いてくれる。 本当に心から優しい。